屈斜路湖畔 丸木舟
今から約40年前の冬の夜、大学の友人と旅行で阿寒湖畔を訪れました。
すっかり暗くなったアイヌコタンで、1軒だけ賑やかなお店があり中から音楽が聴こえていました。
私たち音大生3人が興味津々で中をのぞいていると、大将とおぼしき方が「入れよ〜」と声をかけてくれました。
そこには、シンセサイザーを囲み、華麗に歌い踊る男女のグループ…
友人二人はピアニスト、私は歌い手ということで、いきなりセッションに加えていただくことになりました。
短いひとつのシンプルな旋律を、繰り返し歌っていた私…30分…?私の記憶では少なくとも30分以上!
「同じメロディーを何度も歌っていると心が熱くなるだろ?それが音楽なんだ。」と大将がおっしゃって。
その夜の最後、お別れの時に…
「お前はいつかまたここに帰ってくる。」と言われた私。
その大将が、アイヌ民族を代表する音楽家アトゥイさんであり、あの40年前の夜、私がアンサンブルに参加させていただいたあの方々が、そののちに世界中の音楽シーンで注目されることになる「モシリ」というグループだったと知ったのは、昨年のことです。
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