映画『どうすればよかったか?』


さて、1/29に書いています✏️
『どうすればよかったか?』は、統合失調症を発症した姉と、共に暮らす両親の姿を、帰省するたびにカメラを向けて対話を重ねてきた弟(藤野知明監督)による約25年間にわたる記録です。
面倒見がよく勉強ができて、絵がうまくてピアノも上手だった8歳年上の姉…藤野監督は、彼女の様子をカメラにとらえながら「おねえちゃん…」と話しかけ続けます。
「おねえちゃん、何をかんがえているの?ぼく、おねえちゃんの話し相手になるよ…」という監督の言葉に、切なくて胸が苦しくなりました。
姉は医学部在学中に統合失調症を疑われましたが、父と母はそれを認めず精神科の受診から彼女を遠ざけていました。状況はどんどん悪化していき、やがて両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり…
本作は、統合失調症という病気についての究明や、適切な治療法の探究を目的に制作されたドキュメンタリーではありません。
社会から隔たれたある一家…札幌市に住む、我が家と同世代の家族の、壮絶な記録でした。
「どうすればよかったか?」
…鑑賞後、ひたすらこの問いが頭の中で駆け巡りました。
映画館は予想以上に混んでいました。
社会的に関心の高いテーマなのだと思います。
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