映画『イル・ポスティーノ』

IMG_5685.jpegたぶん一生の記憶に残る、美しいイタリア映画🇮🇹を観ました。

時は1950年代、イタリア・ナポリ沖の小さな島に、高名な詩人パブロ・ネルーダ(1904-1973:チリ🇨🇱の国民的な詩人・政治家)が祖国を追われて亡命してきます。村の青年マリオはネルーダに届く手紙を運ぶ郵便配達人となり、彼との交流によって“言葉”の持つ魅力を知り、人として成長していきます。

1994年に公開されたこの作品が4Kデジタル修復で蘇りました。

笑顔の中に哀しみがあり、涙の中に慰めと希望を見出すような…人生って味わい深いな、美しいな、って思わせてくれる作品でした。

主演のマリオ役マッシモ・トロイージは、この映画の撮影終了12時間後に亡くなっています。
彼は心臓に重大な病気を抱えていて、撮影は1日2時間しかできない状態だったとのことです。
彼の41年の人生の輝きがこのフィルムに詰まっていると思うと、一瞬一瞬がすべて愛おしかったです。

この記事へのコメント