映画『気狂いピエロ』

ストーリーだけでイメージするととんでもなく暗くて残酷な映画だと想像してしまいます。
たしかにずーっと死の匂いをまとっている作品ではありますが、現実味がない。
愛も人生も死も、夢か幻のように描かれていて、悲惨な出来事の描写さえ、笑ってしまいそうです。
(いつかみた映画『アメリ』の冒頭のシーンを思い出しました。)
主演のアンナ・カリーナのファッションがうっとりするほど可愛くて、どのお洋服も私好み💖👗👚
そればかりじゃなく見るものすべてキレイが満載で、風景から小道具にいたるまで色やフォルムが洗練されてる…1960年代ファッションは憧れ💓
ラストシーンにランボーの詩“永遠”が引用されていました。
さて、写真は“ELSKA”…まずはベルギービールのヒューガルデン🇧🇪、ここはね、カウンターに文庫本が並んでいるんです📗
ピエール・ルイスの「欲望のあいまいな対象」を拾い読みしてドビュッシーの「ビリティスの歌」を、ボードレールの詩集「悪の華」を開いてデュパルクの“旅への誘い”を思い出しました。
フランスワイン🇫🇷🍷で”牛ほほ肉の赤ワイン煮込み”をいただきながら好きなものたちのことを想う、心豊かな夜でした。
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